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未来ある生徒たちに本物のバレエを伝えたい。真にバレエを楽しむ人を増やすことで、
バレエという文化・芸術の発展に寄与したい。
それが、Ai Ballet Academyが開催する、この講習会の大きな目的です。
ヤン・サイズ先生はオペラ座バレエ学校期待の若手指導者として、日々のクラスレッスンの他、バレエ学校の舞台指導やYouth America Grand Prix審査員等、これからのバレエ教育を国際的に担う立場にて活躍されています。ヤン先生のエネルギッシュでありながらもオペラ座のエレガンスに溢れる情熱的なレッスンは、多くの生徒にやりがいを感じさせ、バレエの真の楽しさと踊る喜びを伝えます。
また、各年齢に合わせた指導も印象的です。幼少期には体に力を集めるトレーニングから始まり、バーやセンターではひとつひとつのパ(ステップ)を分解し、自然に基礎を学べるようにアンシェヌマンが組まれます。
年齢が上がるにつれて、細やかで複合的な動きが多くなり、回転やジャンプもダイナミックでやりがいのあるものとなります。フランス派特有の伝統的なアンシェヌマンと豊かな表現力を学べる、ダンサーとしての力を養うレッスンです。
コンテンポラリーダンスクラスでは、日本人として初めてマース・カニンガム舞踊団(MCDC)に入団し、10年以上に渡り世界各地の公演に参加してきた水田浩二先生より「カニンガム・テクニック」を学びます。
モダンダンス以降、コンテンポラリー・ダンスへと向かうダンスの流れに大きな影響を与えてきたマース・カニングハムが確立したこのトレーニングは、脚と胴体、舞台空間の方向性に関する意識を強くすることを目指し、アメリカをはじめ、ヨーロッパ各国のバレエ学校で、プロダンサー育成のためのプログラムとして広く取り入れられています。
昨今、クラシック・バレエを志すジュニアにとってコンテンポラリー・ダンスは必須となっていますが、日本ではまだ確立されたものを学ぶ機会は多くはありません。
様々なスタイルがある中で、体系化されたカニンガム・テクニックはコンテンポラリー・ダンスを始めるためのベース作りとして最適のメソッドです。また、クラシック以外の体の動きや空間に対する意識を学ぶことは、クラシックの基礎をより柔軟かつ強いものへと発展させ、表現の幅を大きく広げます。温かいお人柄の水田先生のクラスは「丁寧でわかりやすい!」とジュニアにも大人気ですので、未経験の方でも安心して受講いただけます。
エクササイズクラスとしては、ヤン・サイズ先生に「バー・ア・テール」をご指導いただきますが、これはフランスで「Barre au sol」と呼ばれ、古くから盛んに行われている大変伝統的なエクササイズです。ロシア系フランス人バレエ教師のボリス・クニアセフ氏によって考案されたメソッドで、バレエの動きを床で行うことで、ターンアウトや体幹の強さなどのダンサーに必要な筋力や身体感覚を身につけます。今回は合同クラスのため、大人数で一体感を持ってトレーニングをする楽しさを味わえるような、白熱したクラスとなることでしょう。
「アナトミー&コンディショニング」では、西洋を起源とするバレエを、日本人の身体でどのように学んでいくかということを考えながら、踊るために必要な解剖学的知識とケアの方法を、理論と感覚で学びます。
踊りやすい身体を作るためには、バレエ解剖学の知識を元に、「知識をどう実践するか」を知る必要があります。生徒の年代に合わせて、自分の身体への興味を引き出すクラスです。
ご好評をいただいております、「保護者のための解剖学」も開講いたします。保護者の皆さまのお力で、お子さまのバレエ人生が変わるといっても過言ではありません。保護者さまが正しい知識を身につけることで、受講生の可能性が適切に開かれるよう、解剖学のさわりをお伝えいたします。
少ない時間ではありますが、バレエの奥深い魅力を体感し、バレエの世界を自由に飛び回るきっかけとなることを願っております。