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350年の歴史を持つパリ・オペラ座バレエは、伝統的なクラシック作品を上演し続けながらも積極的にコンテンポラリー作品に取り組み、非常に幅広く豊かなレパートリーを持つカンパニーです。ダンサーは多様な作品を様々な身体表現で踊りこなすことを求められますが、そうしたダンサーを支えるのがオペラ座メソッドです。
厳格なプレースメントを土台とし、丁寧で繊細なつま先使いやポール・ド・ブラを特徴とするこのメソッドから生み出される踊りは、エレガンスに溢れ、また同時に力強い表現力を生み出します。
輝かしいダンサーを輩出し、オペラ座バレエを支える基盤となっているのが、世界最高峰のバレエ学校であるパリ・オペラ座バレエ学校です。
オペラ座の団員のほとんどはオペラ座バレエ学校から輩出されるほか、世界各国のバレエ団でオペラ座バレエ学校の卒業生たちが活躍しています。プロのダンサーになるために選び抜かれた生徒たちは、およそ6年の年月をかけ、厳しい試験を経ながら、バレエに関わる総合教育を段階的に受けています。
毎年4月にはバレエ学校の公演が、また12月には舞台上でレッスンの内容を披露するデモンストレーションがガルニエ宮にて行われ、エトワールを夢見る生徒たちの素晴らしい演技に多くの観客が魅了されます。
オペラ座バレエ学校で行われるダンサーを育成するための様々な教育の中で、最も大切なクラシック・バレエの指導を行うのが12名の教師です。その全員がオペラ座バレエで活躍した経験を持ち、豊富知識と経験を生かして未来のダンサーを育てています。
オペラ座・メソッドには、ワガノワ・メソッドやRADなどのように、明確に記された教本のようなものが存在しません。フランス派の伝統と誇りを守りつつも、様々なメソッドを取り入れながら柔軟に発展し続け、教師から生徒へ、あるいは教師からダンサーへ、直に受け継がれてゆくものなのです。
すなわち、「オペラ座メソッド」といっても、指導法は指導者によってさまざまです。何を大事にするのか、何をどのような手順で教えるのか。
豊かな経験を持ち、それぞれの個性が光る指導者たちが、伝統を受け継ぎながらも様々な考え方や理論を進化させることで、豊かな教育が施されてきています。
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